トランクルームの運営方法を徹底解説|オーナーが知っておくべき4つの方式と選び方

はじめに
「土地は持っているけれど、何に使えばいいかわからない」「アパートを建てるには資金も手間もかかりすぎる」
――そんなお悩みを抱える土地オーナーの方が、近年注目しているのがトランクルーム経営です。
住宅の狭小化や、テレワーク普及による生活様式の変化を背景に、トランクルームの市場規模は右肩上がりで拡大しています。初期費用が抑えられるケースが多く、管理の手間も少ないことから、遊休地の活用先として選ばれるケースが増えています。
しかし、いざ「トランクルームを始めよう」と思っても、最初に立ちはだかるのが「どんな運営方法を選べばいいのか?」という問題です。トランクルーム経営には複数の運営方式があり、それぞれ収益性・手間・リスクが大きく異なります。
本コラムでは、トランクルームの主要な4つの運営方法を丁寧に解説し、あなたの土地や状況に合った方式の選び方をご紹介します。
【この記事を書いた人】
目次
トランクルームの運営方式は大きく4種類
トランクルームの運営方式は、「どれだけオーナー自身が経営に関わるか」によって4種類に分けられます。関与度が高い順に並べると、①自主運営 → ②フランチャイズ → ③管理委託 → ④土地貸しとなります。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
運営方式①:自主運営
どんな方式?
オーナー自身がトランクルーム経営の主体となり、施設の建設・集客・契約管理・清掃・トラブル対応まで、すべてを自分で行う方式です。外部の事業者に頼らず、完全に自己完結で経営します。
メリット
4つの方式の中で最も収益性が高いのがこの方式です。テナントから入る賃料がそのまま手元に残るため、立地や稼働率次第では高い利回りを狙うことができます。また、価格設定やサービス内容・設備投資の判断をすべて自分で決められるため、経営の自由度が高く、独自の差別化戦略も取りやすくなります。
デメリット
集客・運営・管理にかかる時間・労力・リスクをすべてオーナーが負うことになります。空室が続けば収益がそのまま下がりますし、設備トラブルや利用者対応も自己責任です。トランクルーム経営のノウハウがゼロの状態からスタートする場合は、軌道に乗るまでに時間がかかることもあります。
こんな方におすすめ
- 収益を最大化したい方
- 不動産経営や店舗運営の経験・ノウハウがある方
- 自分でビジネスとして本格的に取り組みたい方
運営方式②:フランチャイズ
どんな方式?
トランクルーム専門のフランチャイズ本部と加盟契約を結び、本部のブランド・システム・ノウハウを活用しながら経営する方式です。オーナーは加盟金やロイヤリティを支払う代わりに、集客支援・運営マニュアル・研修などのサポートを受けることができます。
メリット
未経験でもスタートしやすいのが最大のメリットです。知名度のあるブランドを活用できるため、開業当初から集客が見込みやすく、運営ノウハウを一から自分で構築する必要がありません。本部のサポート体制が充実しているため、経営上の疑問やトラブルにも相談しながら対応できます。
デメリット
加盟金・ロイヤリティ・各種費用が発生するため、自主運営と比べると手取り収益は低くなります。また、価格設定やサービス内容など、本部のルールに縛られる部分も出てくるため、経営の自由度は自主運営より制限されます。
こんな方におすすめ
- リスクをなるべく避けたい方
- ブランド力を活かしてスムーズに集客したい方
- サポートを受けながら安心して始めたい方
運営方式③:管理委託
どんな方式?
オーナーが施設を建設・所有しつつ、日々の運営業務(入退去対応・集金・清掃・トラブル対応など)を専門の管理会社に委託する方式です。土地と建物の名義はオーナーのままで、経営判断の主導権もオーナーが持ちますが、実務の大部分はプロに任せられます。
メリット
手間をかけずに安定した収益を得られるバランスの良い方式です。管理会社が実務を担うため、オーナーの負担は大幅に軽減されます。また、フランチャイズのようなロイヤリティや縛りがないため、複数の管理会社を比較して選ぶことができ、コスト管理もしやすくなります。
デメリット
管理委託費用(一般的に賃料収入の10〜20%程度)が発生するため、自主運営と比べると手取り収益は低くなります。また、空室リスクはオーナーが負う点に注意が必要です。管理会社の質によってサービス水準が変わるため、信頼できる業者選びが重要になります。
こんな方におすすめ
- リスクなしで安定した収益を得たい方
- 本業が忙しく、運営に時間を取れない方
- 自分で経営の方向性は決めたいが、実務は任せたい方
運営方式④:土地(テナント)貸し
どんな方式?
自分の土地を、一定期間トランクルーム事業者に貸し出し、地代を受け取る方式です。事業用定期借地契約(10年以上50年未満)を結ぶのが一般的で、トランクルームの建設から運営まで、すべてを事業者が行います。オーナーがすることは「土地を貸すだけ」です。
メリット
初期費用がほぼかからない点が最大のメリットです。建物の建設・維持管理のリスクを一切負う必要がなく、オーナー側の持ち出しをほぼゼロに抑えてスタートできます。契約期間が終われば更地に戻るため、将来の転用・売却の選択肢も残しやすく、長期的な柔軟性を保ちながら土地を活かせます。
デメリット
収入として入ってくるのは「地代」のみです。トランクルームが満室になって高い賃料収入が入っていても、その恩恵はオーナーには届きません。そのため、4つの方式の中では収益性が最も低い傾向があります。
こんな方におすすめ
- 投資として考え、手間をかけたくない方
- 初期費用をかけたくない方
- 将来的に土地を売却・転用する可能性がある方
4つの運営方式を比較してみよう
| 方式 | 初期費用 | 収益性 | 手間 | リスク |
|---|---|---|---|---|
| ①自主運営 | 200〜800万円以上 | 高い | 多い | 高め |
| ②フランチャイズ | 200〜800万円以上+加盟金 | やや高い | 中程度 | 中程度 |
| ③管理委託 | 200〜800万円以上 | 中程度 | 少ない | 中程度 |
| ④土地貸し | ほぼゼロ | 低め | ほぼなし | 低い |
この表を見ると一目瞭然ですが、「収益性」と「手間・リスク」はトレードオフの関係にあります。自分がどれだけ時間・資金・リスクを許容できるかを基準に、方式を選ぶことが大切です。
運営方式を選ぶ前に確認したい「土地の条件」
どの運営方式が向いているかは、土地の条件にもよります。トランクルーム経営を始める前に、以下の点を確認しておきましょう。
立地・道路幅員の確認 屋外型(コンテナ型)のトランクルームを設置するには、一般的に土地の間口が6m以上、前面道路の幅員も6m以上必要とされています。旗竿状の敷地など、間口が狭い土地は設置が難しい場合があります。
土地の広さ 屋外型であれば30坪程度からコンテナの設置が可能です。一方、屋内型(ルーム型)を選ぶ場合は、既存建物を活用することもできます。
用途地域の確認 トランクルームは用途制限を受ける場合があります。特定の用途地域では設置できないため、事前に確認が必要です。
周辺環境 近隣にマンションやオフィスビルが多い地域は収納需要が高く、トランクルーム用地に向いています。反対に、人口が少ない過疎地などでは稼働率がすぐには上がりにくいこともあります。
まとめ:はじめての土地活用こそ、プロに相談を
トランクルームの運営方法は、「①自主運営」「②フランチャイズ」「③管理委託」「④土地貸し」の4種類が主流です。それぞれに収益性・手間・リスクのバランスが異なるため、自分の状況に合った選択が成功のカギを握ります。
特に初めてトランクルームを開業する方には、「自分の土地でどの方式が最適か」を専門家と一緒に検討することをおすすめします。土地の形状・広さ・立地・収支シミュレーションなど、プロの目線で確認してもらうことで、後悔のない土地活用が実現できます。
「うちの土地でもトランクルームを始められるのか?」と気になった方は、ぜひ一度ご相談ください。あなたの土地に合った最適な運営プランをご提案いたします。


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