滞在できる?できない?トランクルームの活用法と注意点まとめ
投稿日:2025/7/31
トランクルームは荷物を預けるだけの場所と思われがちですが、最近は趣味の作業スペースとして「滞在」する利用法も注目されています。
しかし、滞在できるのか、法的な問題はないのか気になる方も多いでしょう。本記事では、トランクルームの滞在可否や活用法、注意点をわかりやすく解説します。
【目次】
1, トランクルームに「滞在」ってそもそもできるの?
トランクルームは本来、荷物を保管するためのスペースであり、人が長時間滞在することは想定されていません。法律や管理規約の観点からも、宿泊や住むための場として使うことは基本的に禁止されています。しかし、最近では「滞在型トランクルーム」と呼ばれる、作業や趣味のために短時間滞在できるタイプの施設も一部登場しています。
滞在型トランクルームとは?
滞在型トランクルームとは、従来の収納スペースとは異なり、短時間の作業や趣味の時間を過ごすために利用できるトランクルームのことです。簡易的な照明や電源、空調設備が備わっており、ちょっとした作業や趣味に使える個室空間として人気が高まっています。ただし、あくまでも「短時間の滞在」が前提であり、宿泊や長時間の居住は禁止されています。
一般的なトランクルームとの違い
項目 | 一般的なトランクルーム | 滞在型トランクルーム |
---|---|---|
用途 | 荷物の保管 | 作業・趣味など短時間の滞在 |
設備 | 最小限(照明のみ等) | 空調・電源・デスクなど |
滞在時間 | 数分〜短時間 | 数時間程度の滞在も可 |
居住性 | なし | 低いが一時滞在向けに配慮あり |
契約内容 | 滞在・宿泊は禁止 | 滞在は条件付きで可(要確認) |
一般的なトランクルームは荷物の保管に特化しており、電気や空調設備がないことが多く、人が滞在することは想定されていません。
一方で滞在型トランクルームは、利用者が短時間でも快適に過ごせるよう設備が充実しています。ただし、両者とも法的には居住用施設とはみなされないため、生活の場としての利用はできません。
2, トランクルームに滞在するのは法律的にOK?
宿泊目的での利用が難しくても「空いているトランクルームにちょっと長居して作業したい」「静かな場所として使いたい」と考える人は少なくありません。
しかし、トランクルームは法的に“人が滞在する場所”として認められていないことがほとんどです。以下では、関連する法律や利用規約の観点から解説します。
消防法や建築基準法の制限について
まず知っておきたいのが、トランクルームは「居室」や「作業場」として設計・認可されていないという点です。
具体的には以下のような制限があります。
建築基準法:
建物の構造や用途区分において、トランクルームは「物品保管庫」として位置付けられており、人の居住や作業を想定していません。
消防法:
居住スペースと異なり、非常口や火災報知器、防炎構造などの「人命を守る」設備が不足していることが多く、滞在や宿泊を前提とした使用は違法または危険とみなされる場合があります。
このような背景から、長時間の滞在や宿泊行為は法律違反となる可能性があり、物件オーナーや管理会社にも罰則が及ぶリスクがあります。
運営会社が明示する禁止事項とは?
法律面の制約に加え、多くのトランクルーム運営会社では「滞在」や「宿泊」を明確に禁止しています。利用規約や契約書には、以下のような記載が見られます。
「室内での寝泊まりは禁止」
「火気使用、飲食、電気機器の長時間使用は禁止」
「滞在・居住目的での利用は契約違反とみなす」
このような禁止事項がある理由は、トラブルや事故のリスクを避けるためです。実際、過去には「無断で住んでいた利用者が火事を起こす」といったニュースが話題になったこともあります。
滞在型トランクルームと呼ばれる物件であっても、あくまで短時間・限定的な利用(例:数時間の作業や撮影)にとどめるのがルールです。契約時には、使い方について必ず運営側に確認するようにしましょう。
3, 実際に「滞在目的」で使われているケースはある?
「滞在はNG」とされていても、実際には短時間の作業や趣味目的でトランクルームを活用している人も一定数います。もちろん、宿泊や生活拠点とするのはルール違反になりますが、「一時的な居場所」として利用されている実例もあります。
ここでは、実際の利用シーンとしてよく見られる2つのケースをご紹介します。
一時的な作業スペースとしての利用事例
パソコン作業や読書、書類整理、DIYの軽作業などを行うために、「人目を気にせず集中できる場所」としてトランクルームを活用するケースがあります。
たとえば以下のような使い方が報告されています
・在宅勤務では集中できないため、トランクルームに簡易デスクと椅子を持ち込んで作業場にする
・ネットショップ運営者が商品撮影や梱包作業を行うスペースとして利用
・仕事終わりに静かな空間で読書や資料整理をするために利用
このような使い方は「滞在OK」な設備が整った物件に限られます。照明・電源・空調の有無など、物件の仕様と契約内容を確認したうえで、ある程度の短時間の利用にとどめることが大切です。
動画撮影や趣味の部屋としての活用事例
YouTubeやTikTokなどの動画制作を行う人たちの間では、撮影場所としてトランクルームを借りる事例も増えています。防音性のある個室型トランクルームであれば、ナレーション録音や演奏、商品紹介動画などを撮るのに最適な空間になることも。
また以下のように、趣味の“こもり部屋”として活用する例もあります
・プラモデルやミニ四駆などの作業場として
・アコースティック楽器や電子ドラムなどの練習場所として(※防音仕様が前提)
・コレクションを飾って自分だけの「趣味空間」にする
いずれも「長時間の滞在」や「宿泊」はできませんが、“自宅ではできないこと”を叶えるちょっとした秘密基地のような存在として使われています。ただし、こういった利用が認められているかどうかはトランクルームごとの契約条件によって異なります。事前に運営会社へ確認するのが基本です。
4, トランクルームを滞在用に使う際の注意点
滞在型トランクルームを一時的な作業や趣味のスペースとして活用する場合、快適さや安全性を確保するために、いくつかの重要な確認ポイントがあります。設備や環境によっては「使いにくい」「トラブルになった」などのリスクもあるため、以下の点を事前にチェックしておきましょう。
電気・空調・Wi-Fiなどの設備状況
滞在中に快適に過ごすには、最低限の設備環境が整っているかどうかが非常に重要です。
特にチェックしたいポイントは以下の通りです。
照明:室内が十分に明るいか?暗いと作業に支障が出ます。
電源:コンセントの有無・数。パソコンや工具を使う際は必須。
空調:夏場や冬場に対応したエアコンや換気設備の有無。
Wi-Fi:作業でネットを使うなら通信環境も重要
物件によってはこれらの設備が一切ないケースもありますので、事前の内見や運営会社への確認が必要不可欠です。
音・振動・においの問題と対策
トランクルームは本来、静かに荷物を保管する場所。周囲への配慮を欠くとトラブルにつながる可能性があります。
以下のような点には特に注意しましょう。
音:
楽器演奏や動画撮影など、音が出る用途は防音設備が整った物件でのみ行うこと。
振動:
DIYや工具を使う場合、床や壁を通じて周囲に振動が伝わることがあります。
におい:
接着剤、塗料、食品などにおいが強い物の使用は他の利用者の迷惑になる恐れがあります。
「音・におい・振動」に関する利用制限が契約に盛り込まれているケースもあるため、必ず契約書を確認しましょう。
監視カメラ・防犯体制のチェックも重要
一人で過ごす空間だからこそ、安全性やプライバシーの確保も重要なポイントです。特に女性や夜間に利用する場合は、防犯面の確認を怠らないようにしましょう。
チェックしたいポイントは以下の通りです。
・監視カメラの有無と設置場所(不審者対策やトラブル防止に有効)
・出入口の施錠方法やセキュリティシステム
・施設管理者の常駐有無、緊急連絡先の明示
・施設内の人の出入りが把握できる仕組み(入退室ログなど)
また、建物の立地(人通りの多さ・周囲の明るさ)なども含め、総合的に安全性を判断することが大切です。
5, 滞在できるトランクルームを探すポイント
「ちょっとした作業部屋がほしい」「趣味に集中できる静かな空間がほしい」と考えたときに、滞在に適したトランクルームをどう探せばいいのか?は大きなポイントです。
すべてのトランクルームが滞在に向いているわけではないため、設備・仕様・契約内容をしっかり確認して選ぶ必要があります。ここでは選ぶ際の注目ポイントを紹介します。
「個室タイプ」や「防音仕様」がキーワード
滞在に適したトランクルームを選ぶなら、まずは個室タイプかどうか、そして防音性の有無を確認しましょう。
個室タイプ:
他の利用者と仕切られており、鍵付きの部屋であること。プライバシーと集中できる環境を確保しやすい。
防音仕様:
動画撮影や音楽、会話を含む作業に使いたい場合は、防音性が高いかどうかが重要。特に録音や楽器演奏を目的とするなら必須。
空調完備:
長時間いることを想定するなら、冷暖房が整っているかは必須条件。
加えて、机・椅子・照明などが設置済みの「作業スペース対応物件」を選べば、入居後すぐに活用できます。
貸し倉庫・レンタルオフィスとの違いも確認
「滞在できる空間がほしい」と考えるなら、トランクルームだけにこだわらず、貸し倉庫やレンタルオフィスとの違いも把握しておくと選択肢が広がります。
項目 | トランクルーム・貸し倉庫 | レンタルオフィス |
---|---|---|
主な用途 | 荷物の保管 | 仕事・事務作業 |
滞在 | 短時間のみ(条件付き) | 長時間利用可(滞在前提) |
設備 | 簡易(照明・換気など) | デスク・Wi-Fi・空調完備 |
価格帯 | 比較的安価~やや高め | 高め(その分快適) |
トランクルームはコストを抑えつつ小規模な空間を確保できるのが魅力ですが、長時間の快適性を求めるならレンタルオフィスや防音スタジオのほうが適している場合もあります。
自分の使い方に合ったタイプを選ぶことで、無理のない範囲で快適な「滞在型空間」を実現できます。
6, 滞在できない場合の代替案とは?
トランクルームでは「長時間の滞在」や「宿泊」は基本的に認められていません。そのため、どうしても滞在目的で使いたい場合は、代替となるサービスやスペースを検討することが重要です。ここでは主に2つの選択肢をご紹介します。
コワーキングスペースとの併用
近年増えているコワーキングスペースは、仕事や趣味の作業に使える滞在型スペースとして最適です。
・長時間の利用が可能で、契約内容によっては24時間利用できる施設もあります。
・Wi-Fiや電源、デスク、椅子などの設備が充実しており、作業に集中しやすい環境が整っています。
・会員同士の交流やイベントがあり、趣味や仕事の幅を広げる場としても活用可能。
・都市部を中心に多数展開しており、アクセスの良さも魅力。
トランクルームよりややコストはかかりますが、滞在や作業に適した快適な空間が欲しい場合は非常におすすめです。
月額制のミニアトリエ・趣味部屋レンタルを検討
もう一つの代替案として、趣味や作業に特化した小規模なスペースのレンタルサービスがあります。
・アトリエやミニスタジオとして利用できるスペースを月額制で貸し出すサービス。
・防音設備や空調完備の物件も多く、楽器練習や創作活動に適していることが多い。
・一般的なトランクルームより設備が充実している反面、料金はやや高め。
・自宅以外に「もう一つの部屋」として持てる安心感がある。
こうしたスペースは、趣味のための「居心地の良い部屋」を求める人に向いています。用途に応じて選択肢に入れてみると良いでしょう。
トランクルームの滞在利用が難しい場合は、これらの選択肢を比較検討し、自分のライフスタイルや予算に合ったスペースを見つけることが重要です。
7, まとめ|「滞在」として使うなら事前確認が必須!
トランクルームは本来、荷物の保管を目的としたスペースであり、「滞在」や「居住」を前提とした利用は法律や契約上、原則禁止されています。しかし、最近では趣味や作業に使える滞在型トランクルームも登場し、一時的に利用するケースも増えてきました。
ただし、どんなに設備が整っていても、長時間の滞在や宿泊はトラブルや法的リスクにつながる恐れがあるため避けるべきです。快適に使うためには、電気や空調、Wi-Fi、防音、防犯体制などの設備状況をしっかり確認し、利用規約や契約内容も必ず把握することが重要です。
もし滞在型トランクルームが条件に合わない場合は、コワーキングスペースやミニアトリエのレンタルなど、代替のサービスを検討しましょう。自分の用途やライフスタイルに合わせて適切なスペースを選ぶことが、快適で安全な利用のカギとなります。
トランクルームを滞在用に使う際は、事前の確認とルール順守を徹底し、トラブルのない快適な空間活用を目指しましょう。
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